おもい

私たち椀de縁グループでは、店主の趣味の一つでもある茶道の精神を大切にしております。

茶事において大切なのは<自然><物(技術)><精神>だと思っています。

 

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私たちの住む河和田町とその近隣には、これらの全てが揃っています。
これらを最大限に活用して、人との「縁」が生まれ、その縁が強くなることで「絆」となり、「地域の活性」に繋がると考えています。

そこで、地場産業である漆器の「お椀」を通して、人と人の「縁」がつながる場を作ろうと、2015年1月に農家民宿「椀de縁」(わんでえん)を始めました。

「椀de縁」の建物は店主が先祖より受け継いだもので、築150年の歴史を持っております。

その設えは決して華美なものではありませんが、「侘び寂び」の精神に則り、昔ながらの日本の生活を在るがままに表現しようとしています。
現在は手作業で改装にも力を入れています。

茶事体験が出来る大部屋には、炉を設けております。体験時には炭をくべて熾火、加えてロウソクを灯します。

柔らかく揺らめく炎に照らされる中で執り行われる茶事は幽玄な雰囲気を醸し出します。

また、邸内の二階は先々代が漆器工房として利用しており、当時の面影を垣間見ることができます。
(現在は廃れてますが、改装して稼働させ、伝統産業を受け継ぐ担い手に使用いただくことを考えています)

お越しになった方には、自分の家に帰ってきた様に感じていただきたいと思っており、「おもてなしをしない(という)おもてなし」という考えのもと、ノンビリと寛いで頂いております。

店主の農家としての経験は浅いですが、地元のおばあちゃん達や無農薬野菜農家さんによる助言を取り入れながら、少量多品種の野菜を栽培しております。近い将来、規模が拡大した暁には宿泊される方とご一緒に収穫、調理をできればと考えております。

また、この地で地域作りに助力している漆器職人や陶芸家の方をご紹介し、皆様との縁を繋げ広げていくお手伝いもさせていただきます。

このように地域外の人々との交流を通して、地域資源(自然、漆器)と地域人材(職人、お年寄り)が最大限に活きていく活動を行っていきたいと思っております。

以上のことを地道にこなしつつ、なにごとも「誠実」に取り組んで参ります。

宜しくお願い申し上げます。